日本経済新聞社グループの法人ソリューションサービス

日経プレビジネスパック(PBP)3カ月* の実績

新聞の記事から「課題」を見つけ、「解決力」を養う

昭栄化学工業株式会社

  1956年の創業から60年にわたり、自由で独創的なアイディアを求める風土のもと、一貫して「電子材料」の開発と製造、素材から製造装置の開発までを手掛ける。 「オリジナルは強い。それは独創的技術からしか生まれない」という創業者の言葉から生まれた製品、数100ナノメートル(1万分の1ミリサイズ)の粉末とペーストは、エレクトロニクス界の川上から、世界の産業を支えている。主力製品である積層セラミックコンデンサ用内部電極材料ではおよそ世界シェアの40%を占める。 昨今は新しい分野への挑戦として、有機ELの次にくる「夢のディスプレイ」を実現する新素材といわれるカドミウムフリー量子ドットの量産化に日本で初めて成功した。従業員約400人ながら一人当たりの売上高は1億円を超える。徹底した<少数精鋭>哲学に基づく一人ひとりの高い能力と意欲が求められ、やる気と好奇心の強い社員には、年齢に関係なく幅広い裁量が与えられ、社会人ドクター制度による大学派遣など挑戦する社員を応援する仕組みも取り入れている。

*日経プレビジネスパック(PBP)は、日本経済新聞をメインテキストとした内定者・新入社員・若手社員向けの研修パックです。
2004年にスタートし、これまで延べ8,000社、100,000人以上の方々にご利用いただいてまいりましたが、現在、販売を終了しております。
2021年春より、お客様の研修ニーズの多様化やオンライン化にお応えできるよう当社の研修事業をリニューアルし、「日経MPビジネスパック(BIZ PACK)」のブランドでご提供いたします。BIZ PACKはお客様のニーズにあわせた自由設計型の研修です。PBPと同様の研修をご提供することも可能です。詳しくはお問い合わせください。

お話を伺った方
昭栄化学工業株式会社
鳥栖事業所 鳥栖総務部 鳥栖総務部長
戸苅 和弘さま

PBPで会社の人材育成の真剣度を理解してもらう
年齢も学歴もバラバラの19人のレポート

-今回初めてPBPを導入していただきました。

   初めての導入ということもあり、3カ月コースを採用させていただきました。2月に内定式とオリエンテーションを開催し、2月から配達される新聞を、まずは「自分なりに読んでみてください」と伝えました。最近では新聞に全く触れたことがない学生も多いですね。真面目な人ほど最初から最後まで時間をかけて読んでしまう傾向があります。すると数日で新聞を読むことに疲れてしまい、かえって新聞を敬遠してしまったという例が見られました。実は、この「大変さ」を一度実感することが大切だと思っています。

 読み始めて2週間が経過した頃の2月中旬に、「日経新聞の読み方講座」を開催しました。これをきっかけに新聞に対するハードルがぐっと下がり、残りの3・4月は精神的にも楽に読めるようになったのではと感じています。

-何が効いたのでしょうか。

 まず、「読み方講座」の開催時期にはこだわりました。新聞を通読することの大変さを実感した後に、実は全ては読まなくても良いんだと、効率的な読み方を教えてくれる。これでぐっと気持ちが楽になります。3月以降は卒論や卒業準備で忙しくなってくるので、まだ余裕のある2月の前半に開催できたことも、時期としては良かったと思います。

-それまでの研修との違いを実感されたことはありましたか。

 学生の中には、友人から「この時期に日経を会社の経費で読ませてくれるなんていい会社だな」と言われた人もいるそうです。実家に新聞が届けられますので、高卒での内定が決まっている学生さんは、親御さんから「随分、難しい新聞を読んでいるんだね」と感心されたりもしたそうです。他にも、「入社前から人材育成を真剣にやってくれている素晴らしい会社ですね」というお褒めの声を頂戴しました。こちらとしてはそのような効果はまったく予想しておりませんでしたが、違った意味で弊社の人材育成の真剣度を周囲に示すことができました。会社への理解が深まり、内定辞退を防ぐ効果もあったのではないかと感じています。

-今回の研修で、工夫された点は?

 まずは新聞に慣れてもらって、新聞を読むことで物事を理解する、事実をきちんと把握して問題点はなにか、それに対して自分なりの見解やどのような解決策が導き出せるか、といった力を養ってほしいというテーマを持っていましたので、日経MPの担当の方とオリジナルのメニューを作成しました。
   当社の今年度の新入社員は19名ですが、その内訳は高校生、高専、大学の学士、マスターからドクターまで、18歳から27歳の幅広い年齢層で構成されています。
   まずは各人の「読解力」や「理解力」を把握しなければと思い、2月の新聞購読開始と同時に指定した記事をもとにレポート提出の課題を出しました。具体的には「ロボットと競えますか?」という記事をもとに「AIやロボットに対するあなたの今現在の見解を教えてください」 「ロボットに仕事を奪われると思いますか。」「これからの自分の生活や仕事にどのような影響があるとおもわれますか?」という問でレポートを書いてもらいましたが、結果として高校生も含めて読解力や理解力にはあまり差がないのかなという感想でした。年代によって専門用語の使用率や、文字の量も違うのですが、高校生は高校生なりに、大学院卒は博士課程修了者なりに今の自分の持てる知識で考えて、自分の言葉として表現できているということが確認できましたので、このメンバーであれば、新聞をしっかり読んで研修していけば必ず力になると実感しました。

-受講者の変化などはいかがでしたか?

 新入社員研修時には年齢、性別、学歴を均等に3つのグループに分け、ワークショップを行いました。少し難しいとは思いましたが、日経の中から海外の大学教授の論説記事をテーマに与え、自分たちで課題を探し出し、その解決策を発表させました。自然に、話をまとめる人、調整する人、発表する人などいろいろな役割が見えてきますが、3カ月にわたって新聞記事を読んできたので、全員が考えて自分なりの提案が出せるようになっているなというのが彼らを見ていての感想です。情報がストックされているから意見として出せるんですね。ディスカッションをそれぞれが楽しんでいる様子が伺えました。

 「他人の意見がすごく参考になり、自分と違う価値観がわかった」「課題を自分で見つける事は会社で働き始める中でも大切なことと思った」「この3カ月で文章を読む力と書く力が上達したと実感できた」というような感想が寄せられましたので、研修は十分に成果があがったと思います。3カ月とはいえ、毎日日経を読んでいくと、自分が働く会社や業界に関する時事ワードを自然に意識するようになります。そのアンテナを一人一人に立てられたことが、一番の収穫ではないでしょうか。

-PBPへのアドバイスがあればお聞かせください。

 PBPは色々な使い方ができるのかなというのが私の正直な感想です。我々としては新聞に慣れてもらい、考える力を養ってもらうということを第一としたので、eラーニングやテスト、スクラップ等は強制せずに自由に受けてくださいというスタンスで受講してもらいました。今回は、日経MPの担当の方に研修内容に関してかなりアドバイスをいただきました。初めての取り組みでしたが、アドバイスのお陰で企業としても負担を感じずにできたと思います。

 新入社員だけでなく、中堅社員やマネージャーになっていく世代に対して同じようなプログラムがあればと思います。知識は「日経テスト」で確認できますが、考える力を養っていく研修プログラムがあればと思います。

-本日は貴重なお話をありがとうございました。
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