1947年創業の英和株式会社は、あらゆる産業のハイテク化に貢献する計測制御と産業機械の総合商社。長年の経験とエンドユーザーに密着したフィールドワークを通じて蓄積された情報に加え、市場・商品の最新情報なども駆使した独自のノウハウが強み。多彩で豊富な取扱商品の中から、ユーザーニーズにマッチしたより良い商品・システムやサービスをワンストップで提供している。「メーカーやユーザーのニーズに的確に応え、進化し続けていく企業」であり続けるために、様々な変化に対応できる販売力、技術力、提案力、情報収集能力、専門分野の知識等を持つ人材の育成に力を入れている。


- お話を伺った方
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英和株式会社執行役員 総務部長安田 敬信さま
経済、社会に興味を持つことが、社会人としての成長につながる
-はじめに御社の事業内容を簡単にご紹介頂けますか。
弊社は計測制御と産業機械の総合技術商社になります。あらゆる業界の製造現場で必要な計測制御機器から、自然災害の復旧活動等で使用されます産業用車両の販売事業にも力を入れております。
-御社に入社されます内定者様への研修として、弊社の研修商材を長年ご利用頂いておりますが、その理由をお伺い出来ますか。
学生時代は社会の出来事に関心が薄い方も多く見受けられます。内定から入社するまでの時間の中で、新聞やeラーニングを利用して世の中で起きている事を確認し、その事に対しての考察力を身につけて欲しいという理由から日経さんの研修商材を利用しております。
-研修商材と致しましては、日本経済新聞のご購読・eラーニングのご利用・日経テスト研修ドリルチャレンジ版のご受験という内容ですが、研修のスケジュールと目的を教えて下さい。
毎年、内定式を行う10月1日からスタートしております。
先ず内定式で日経メディアプロモーションさんの派遣講師に日経新聞の読み方講座を実施して頂き新聞の読み方のポイントを学習した上で、内定者にはそこから年末までの3か月間基本毎日、日経新聞を読んでもらいます。1カ月毎に新聞を読んだ中で一番興味を持ったテーマで考えをまとめてもらい、10月1日の内定以降で基本3回レポートを提出してもらいます。また同時にeラーニングを利用してビジネスマナーや社会人になるための基本的な事も学習してもらいます。
この研修をきっかけに新聞を読む事が習慣化する内定者もいます。 いま経済や社会で何が起こっているのか、という事に興味を持つ事が社会人としての成長につながるという目的を持って利用しております。
-日経TEST研修ドリルチャレンジ版は、どのタイミングで受験されるのでしょうか。
内定式の時に受験してもらい、現時点での社会知識力のレベルを確認してもらっています。
-先ずご自身の状態を把握して頂く事で今後新聞を読む際のモチベーションにも繋がるという事ですね。実際入社までの研修で、どの様な効果を感じていますか。
内定直後は本当に社会の事を知らない学生が多いです。特に経済や為替の知識は顕著です。例えばSDGsという言葉は知っていても実際に社会でどの様に展開されているのか、ということになりますと理解していません。ところが、新聞を毎日読んでもらうと少しずつ社会に関心を持つ様になります。私に話しかけられたら何か聞かれるだろうと思い、事前に調べる等取り組み姿勢の変化を感じる事が出来ます。
また入社後は朝礼で「今日はこの様な新聞記事に関心を持ちました」という内容で発表させているのですが、取り上げる記事が当社のビジネスに関わる内容になってきており、この様な時に効果を感じます。
-研修効果が見受けられ大変嬉しく思います。他に人材育成や社員研修に関するお悩みやご希望等はお持ちですか。
研修期間が終わった途端に学習した事を忘れてしまう、避けてしまうという事では社会人としての成長が止まってしまうので人材育成としてそこは何か手を打ちたいと思っています。
-なるほど。新入社員様の教育はなおさら大切ですよね。 今年より日経電子版もご利用頂いておりますが、入社後におけます新入社員様へのフォローアップの意味もありますか。
そうですね。入社後ちょっとした隙間時間にも新聞に触れてもらいたいので日経電子版の導入も決めました。今の若い方々は紙の新聞よりも日経電子版の様なデジタル媒体の方が馴染みやすいと思います。
しかし一方で紙の新聞の良さというのも感じています。紙だと俯瞰して読む事が出来るので、日経新聞読み方講座で教わる様に記事や文字の大きさによる重要性の違いなどメッセージが隠れているという点は紙の新聞ならではだと思います。
-弊社の研修について、ご希望などございましたらお伺いしたいと思います。
最終的には、会社のお金ではなく自分のお金で新聞を読んで欲しいと思います。先程の話と繋がるのですが、会社が補助している間だけ読んで終わるのではなく、自分への投資という事に気付いて欲しいです。その様な面からも新聞代金を含めた研修費用をより安価にして頂ければ更に利用し易くなるのではと思います。
-では最後になりますが、御社の今後の研修について教えて下さい。
基本的には現状を大きく変える事はないと思います。確かに今の若い方々は社会貢献など我々の時代と比べるとちょっと違う視野を持っています。ですが結局会社の事業というのは社会と密接に繋がっているいう点では社会貢献の一つ、という事を研修の中でしっかり伝えて行きたいです。
また研修を通じて会社がどの様に社会貢献しているかを具体的に披露していきたいです。